現在私たちを取り巻く様々な職業には、その仕事を行う為の様々な資格があります。そんな資格の一つに「木材アドバイザー」というものがあるのを皆さんご存知でしょうか?その「木材アドバイザー」について説明したいと思います。

木材アドバイザーとは

国産材の利用を拡大し林業・木材産業の活性化させる目的で、政府は平成21年に「森林・林業 再生プラン」を策定します。

そして翌年の平成22年10月に国等の公共建築物等の木造化、木質化を推進する「公共建築物等への木材の利用の促進に関する法律」を施行しました。

しかし、こういった木材に対する推進事業を成功させるためには、品質・性能の確かな製品の供給していくには、木材に関する情報を工務店、設計者等木造建築業に関わる人に「木材や木材利用について適切な助言ができる人材」がいなければならないと全日本木材市場連盟は考えていましたが、木材に関する専門家という人材は少ないことはおろか、残念な事に「そうした木材に対する知識を学ぶ機会」自体が少ないものだったのです。

結果、助言ができる人材を育成する事に取り組む必要があると認識した全日本木材市場連盟は、平成23年から「木材アドバイザー(イーウッドアドバイザー)」を創設し、「木材の専門家」という資格を作ったのでした。

木材アドバイザーの養成講習内容と合格発表

木材アドバイザーになるためには、2日間に渡る講習を受講してテストに合格する必要があります。

参考に来年(平成31年)に行われる木材アドバイザーも講習(試験内容)は以下の通りです。

1日目
講義時間は、9:30~10:00
講義科目は、オリエンテーション

講義時間は、10:00~11:30
講義科目は、地球環境保全と森林・木材利用

講義時間は、11:40~13:10
講義科目は、木造建築・木造住宅を知る・木造建築・木造住宅を科学する

講義時間は、15:50~17:20
講義科目は、木材に対する建築側の期待

2日目
講義時間は、9:00~11:50
講義科目は、木について知っておくべき事柄・木造建築・木造住宅を科学する

講義時間は、11:50~12:20
講義科目は、テスト

講義時間は、13:10~14:40
講義科目は、世界の木材需給の動向と日本の木材・需給の見通し

講義時間は、14:50~15:40
講義科目は、テスト

(平成31年2月15日金曜日と同年2月16日土曜日に東京・木材会館にて実地される「木材アドバイザー養成講習会カリキュラム」を参照させていただきました)

この試験に合格すると、翌月3月に合格発表があり、合格者は4月から5月の間に資格証が発行され郵送されます。

受講料としては試験を受ける前に送られるテキスト代と受験料等を含めて、22000円が掛かります。

木材アドバイザーのまとめ

養成講習内容と難易度と合格発表について説明してまとめとします。

木材アドバイザーの募集定員は東京会場の試験が約40名。
同月行われる大阪会場の募集定員が約40名で、計約80名の募集定員となります。

木材アドバイザーの難易度としては、実質木材に携わる業種にいた方が資格を取りに来られる事が大半で、試験内容としては実物の木を手に取り「これがなんという木なのか判断する」といった実技に加え○×で答えるチェックシート的な試験があり、その3分の2以上の答えに正解しないと合格できません。
(ボーダーラインは80点ではないかと予測されます)

しかし、ほぼいわゆる「関係者もしくは経験者」が受ける資格ではありますが、設計士の方が木材の知識を習得するために受けられる試験でもあるそうなのです。

言い換えれば、ものづくりに携わるものを目指す方が、この資格を求められるのです。

実際、木材アドバイザーの方に話を伺ったところ「こういった木を通して、子供の教育にも役立てていきたい。木のぬくもりを幼い子に伝えたい」と言われていた方もおられました。

まったく経験や知識のない方には、低いハードルではない資格かもしれませんが、興味を持って学んでみるには「良い選択種のひとつ」とも思われます。