トヨタ・クラウンエイトは今から50年以上前にと自動車メーカートヨタから販売された自動車です。

今となっては希少価値の高いもはやクラシックカーともいえるトヨタ・クラウンエイトの歴史やカタログスペック、またレストアされた中古車やその価格等交えて説明します!

トヨタ・クラウンエイトの歴史

車が好きな人も車が好きじゃない人も「トヨタのクラウン」といえば名前くらいは知っていると思います。
クラウンエイトは「トヨタ・クラウンシリーズ」でも3代目にあたる乗用車なのですが、その歴史を「ざっくり」とですが分かり易く説明します。

初代クラウンから3代目クラウン「クラウンエイト」までの歴史


ざっくり言えばクラウンとはトヨタ自動車から販売されている高級自動車なのですが、トヨタ自動車が「クラウン」という車を最初に作ったのは昭和30年(1955年)の事でした。
当時のクラウンの名前は「トヨペットクラウンRS型」といいます。
さらに、この後の昭和37年(1962年)。
クラウンはシリーズ初のモデルチェンジを行います。
これが 「 RS 40系」と言われる2代目クラウンなのです。
当時開発された2代目クラウンは、一般ユーザーやタクシー・ハイヤーといったものでは、大きなシェアを取っていました。
いわゆる日本を代表する乗用車の一台ではあったのです。
しかし、その当時(1960年代初頭) 日本の皇室・官公庁で使われた乗用車も、財閥・ 大企業の VIP を運ぶ、公用車については、日本車はまだ使われていなく、 そこで使われていたのはアメリカ製のフルサイズ車でした・・・。
トヨタ自動車は、こうした公用車という分野に日本車を進出させるべく、2代目クラウン(RS 40系)をさらに大型化して1963年の秋に、その後の東京モーターショーになっていく「 全日本自動車ショー」で3代目となるクラウンを発表し、 翌年の1964年4月20日に正式名も変更して発売したのが、 このクラウンエイトなのです。

販売された「クラウンエイト」のスペックや価格

1964年(昭和39年)4月20日に販売されたトヨタ・クラウンエイトは、日本初の V8エンジン搭載した、トヨタ自動車博士の3ナンバー車でした。
当時のその価格は165万円です。
型式名を VG 10型として、排気量は2599ccでした。
生産台数は年間500台を目標としていましたが、 1964年4月から1967年7月まで生産されその台数は3834台でした。 

クラウンエイトの実績や特徴

クラウンエイトが成し遂げた実績といえば、ライバル会社と言える「プリンス自動車」(プリンス自動車は1966年に日産自動車と合弁し、プリンス自動車の会社名はなくなり、現在の日産自動車となっています。) が販売していた直列6気筒2.5 L の排気量を誇る「グランドグロリア」が 皇室宮内庁で使用されたことに対し、クラウンエイトは、当時の内閣総理大臣、佐藤栄作の公用車に使われたという実績をあげたのです!
その後、クラウンエイトは1965年にマイナーチェンジを実施するなどのいくつかの変更を経て、2年後の1967年(昭和42年)7月にトヨタ・センチュリーと入れ替わる形で生産を終了しました。
つまり、クラウンエイトは現在のトヨタセンチュリーの基となった車で初代センチュリーともいえる車だったのです。 

クラウンエイトのカタログスペック

クラウンエイトのカタログスペックは以下の通りです。

販売期間1964年4月 – 1967年7月
乗車定員6人
ボディタイプ4ドアセダン
エンジンV型 V型8気筒OHV 2,599cc
駆動方式後輪駆動
変速機2速AT
サスペンション前:ダブルウイッシュボーン
後:5リンク/リーフ
全長4,720mm
全幅1,845mm
全高1,460mm
ホイールベース2,740mm
車両重量1,375kg
ブレーキ4輪ドラム
生産台数3834台
後継トヨタ・センチュリー

クラウンエイトのレストア

レストアとは復元したり復活させるという意味を持つ言葉なのですが、自動車でのレストアを行う場合、3つの問題にぶつかります。
ひとつは当時の技術に対する修正法や修理法がわからない場合があることです。それと言うのも整備する工具が現在ではなかったり、まず当時の整備マニュアルがデータとして残っていなかったりします。
この事に関しては、クラウンエイトはまだ50年前に自動車なのでクリアする事は可能でしょう。
しかし、もうひとつの問題として挙がるのが、時間が50年以上も過ぎれば当然当時の部品は無く、有っても状態の良いものとは言いがたく、結果当時の部品が無いためにその部品自体を製作する必要があるという事です。
そしてそれが3つ目の問題に繋がっていくのですが、無いものを1から製作していく訳ですから当然時間がかかります。
時間がかかると言う事は、お金もかかると言う事です。
50年以上が経過した車を直す(レストア)するためにどれだけの金額がかかるのか、実際に起きた事例を挙げると2014年に富山県南砺市の国道156号を走行中のクラシックスポーツカー「トヨタ・2000GT」が倒木の直撃を受けて大破した事故がありました。
そのオーナーは幸い打撲等の怪我で済み命に別状はなかったものの、大破したトヨタ・2000GTの修理費は約2億円でした・・・。
結果、オーナーは修理を断念して、部品取り用の車として売却したそうです。
つまり、この事からも分かりますがクラウンエイトもレストアされた車自体が非常に希少で価値があるのです。

クラウンエイトの中古車市場状況

50年前以上に販売され、総生産台数が 3834台しかないクラウンエイトの中古車を探す事自体が大変困難ですが、2020年2月7日現在で1台のクラウンエイトの中古車が販売されている事が確認できました!

値段は ASK とあります!つまり販売側と購入側が応談して決定するというものなので、正確な価格は分かりませんが、相当な高価格となる事は「博物館行きクラスの希少車」ですので当然と思われます。

まとめ

現在のトヨタ・クラウンはハイブリット車も当然ラインナップし進化を遂げ、15代目にして今も尚「日本を代表する乗用車」の一台として販売されています。(画像は2020年2月8日の地点で現行モデルのトヨタ・クラウンGWS224型)そのルーツを辿っていくと日本初のV8エンジン搭載車にして初代センチュリーともいえる 「博物館行きクラスの希少車」 クラウンエイトに行き着き、そのクラウンエイトについて紹介してきました。

車が好きではない方も、車好きな方にも、これから車に興味を持っていく方にも、クラウンエイトは日本の歴史ある車文化の中で生まれたクラウンという名車のルーツ辿っていく上でも紹介したい一台です。