「太陽を盗んだ男」という映画があります。

この 「太陽を盗んだ男」 はラスト(結末)が衝撃的なあらすじの問題作品です。その 「太陽を盗んだ男」 についてロケ地や印象的なシーンのひとつとなる「猫」が出てくるシーンや、作中で使われた音楽や感想・ネタバレも含んで調べてみました!

「太陽を盗んだ男」 のあらすじ

中学校の理科教師「城戸誠」(沢田研二 )は一見普通の理科教師だ。
城戸は、茨城県東海村にある原子力発電所から液体プルトニウムを盗み出す。
そしてその液体プルトニウムを使い、この時大量の放射線を浴びつつも自室で小型の原爆を完成させる。
そして、金属プルトニウムの欠片を仕込んだ爆弾のダミーを国会議事堂前に置き去り政府を脅迫した。
更にかつて城戸がバスジャック事件に巻き込まれた際、体を張って生徒たちや城戸を救出した丸の内警察署捜査一課の山下警部(菅原文太)を交渉相手に指名して「プロ野球のナイター試合を最後まで中継させろ」という要求を出す。
結果その夜「巨人対大洋戦」の急遽完全中継されたナイターが放送された。
次の要求をどうするか思いつかず迷う城戸は、その時で聴いてラジオから流れるDJ・ゼロこと沢井零子(池上季実子)に 内容を話し、次の要求を決める。
半信半疑の零子であったが、次の要求は「ローリングストーンズの日本公演」に決定する。
しかしその後、 原爆製造設備のためにサラ金から借金をしていた城戸はサラ金業者に返済を迫られ、嫌々「現金5億円」という三つめの要求を出す。
この現金の受け渡しの際、 城戸を捕まえるチャンスと踏んだ山下は城戸から電話の際、逆探知時間を稼ぎ、城戸が東急デパートの屋上から電話している事を突き止める。
そして、山下によって完全封鎖され、城戸は山下に原爆のありかを教え、持ってきていた5億円を屋上からばらまく事を指示する。
ばらまかれた5億円ものお札により大混乱が起き、城戸は山下から逃げ切ることに成功する。
山下はその後、原爆を回収したことにより、起爆装置を解除することに成功する。
だが、さらに城戸は原爆が保管されているビルの4階を襲い、原爆を強奪することに成功し再び起爆装置をセットする・・・

「太陽を盗んだ男」 「猫」のシーン

この映画の主人公である城戸誠が、 原子力発電所から盗み出したプルト二ウムを使いアパートの自室で小型原爆を製造していく際、「部屋に入ってきた猫がプルトニウムを食べて死ぬ」というシーンがあります。
このシーンの撮影の際、猫を用意した業者が「似たような猫は何匹もいるんで・・・」といった言葉に対して長谷川監督は大激怒します。
というのも長谷川監督は、「高校生の時、飼っていた犬が死んだとき人生で一番泣いた」という程の動物好きであり、(長谷川監督の見た目は、いかつく態度は横柄な人だが、実は優しい心の持ち主なのです) このシーンを助監督の相米慎二が担当したものの、長谷川監督からは「絶対に猫を殺すなよ!殺したらぶん殴るからな!」と強く言われ(脅迫に近かったそうです・・・) 最終的には猫にマタタビを使って、フラフラになった状態の猫をハイスピードカメラで撮影し、このシーンを完成させたそうです。

「太陽を盗んだ男」のラスト・結末(ネタバレあり)

映画「太陽を盗んだ男」の衝撃のラスト・結末を説明します。(ネタバレありです!)

二つ目の要求であった「ローリングストーンズの日本公演」の当日、再び山下から取り戻した小型原爆の起爆装置をセットした城戸であったが、山下は城戸が観衆の中にいると睨み、ついに山下と城戸は対峙する。
城戸は山下を「原爆は30分後に爆発する」と脅迫し、ビルの屋上まで山下を連れて行き、何発も拳銃で山下を撃つ。
何発もの銃弾を体に受けながらも、山下は執念で城戸を掴み城戸ごと屋上から転落する。
山下は死亡するが城戸は何とか生きながらえ、大量の放射線を浴びた上に屋上から落ちた瀕死の状態で、小型原爆を持ちながら街を徘徊する城戸。
そして、自爆スイッチにセットされた30分が過ぎてしまう・・・。 

といったラストシーン・結末で映画は終わります。

「太陽を盗んだ男」で使われた音楽

この映画「太陽を盗んだ男」の音楽を担当したのは、刑事ドラマ、太陽にほえろのテーマ音楽などで有名な「井上 堯之(いのう たかゆき)」さんですが、最初に井上さんが監督の長谷川さんから「お願いします」と言われた時、「嬉しいんだけどね。俺今空っぽだからだめだよ。」と断られたそうです。
この頃、井上さんは音楽的に行き詰っており、「これは答えられそうにない」という意識があったそうです。
「沢田(沢田 研二)も出てるし、ゴジ(長谷川監督のあだ名)だしってことになれば、失敗できない」と思い、その不安から「空っぽだから出来ない」と長谷川監督に井上さんは断りを入れたそうです。
しかし、断られた長谷川監督は井上さんにこう言ったそうです。
「わかったよ。じゃやるだけやって!駄目だったら堯之さんの過去の音楽から集めて使っていいか?」
この長谷川監督の言葉に対し井上堯之さんは、「そんなことを言ってくれる人はいない、そこまで言ってくれる人だったらこれはやるしかないと思われて引き受けて、がんばるしかない、やるだけやろう」と思ったそうです。

結果この映画音楽は井上さんにとっても「良いもの」となりました。

「太陽を盗んだ男」ロケ地でのエピソード

「太陽を盗んだ男」のロケ地には「皇居前」「首都高」が選ばれ撮影が行われましたが、そのロケ地の撮影では今では出来ないエピソードがあり、「太陽を盗んだ男」で冒頭でのバスジャックのシーンは「皇居前広場に無許可で忍び込んで一発撮りした」他、 首都高での追跡シーンは、その後方でスタッフがわざと車を遅く走らせ流れを止めて、何キロか撮影者から距離を空けて撮ったそうです。

「太陽を盗んだ男」の 感想とまとめ

公開当初「太陽を盗んだ男」は 都市部で大入りでしたが地方では惨敗だったそうですが、その後 1999年キネマ旬報「映画人が選んだオールタイムベスト100」日本映画篇で第13位にランクし再評価を受けました。

感想や口コミのレビューでも「 40年近く前の映画と覚悟して観たが圧倒された 」といった感想もみられ、今も多くのクリエイターに影響を与えている名作でもあります。

無料動画などでの視聴は難しいですが、 DVDも再販されているので是非観覧してみてはいかがでしょうか?

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