喉頭癌をという病名をご存知ですか?

その発生の原因や症状から治療方また、検査・診察・受診の内容や手術の方法、に至り、早期発見のための注意点・各ステージでの症状など調べてみました。

喉頭とは?

始めに「喉頭癌」の事について説明する前に、「喉頭」という箇所について説明します。
喉頭とはいわゆる「喉仏(のどぼとけ)」のことです。
下咽頭の前に隣接している、食道と気道が分離する個所に「気道の安全装置」として発生した器官で、その重要な役目のひとつは「気道の確保」です。

喉頭癌とは?発生の原因

喉頭癌とは、喉頭の中には発声に必要な声帯があり、声帯のある部分を「声門」といって、その声門で発祥する「癌」の事をいい、喉頭癌は3つの部位に分類して扱われ声門より上の声門上に出来る場合と、声門より下の声門下と声門にできる場合があります。
喉頭癌には「発病のピーク」があり、年齢でいえば60歳以上で発生率は10万人に3人程度ですが、男女比は「10:1」で圧倒的に男性に多いという特徴があります。
発生の原因として挙がる主な理由には「喫煙と飲酒」が挙げられます。
転移部分としては頸部のリンパ節転移がほとんどであり、遠隔転移となると末期症状の場合等を除けば、そのほとんどは肺に転移します。

喉頭癌の初期症状

喉頭癌の初期症状としては「発生部位」により最初の症状は異なり「声門の出来た喉頭癌」では殆んどの場合「声がれ」が起こります。
更に進行してくると痰に血がまざったり、呼吸が苦しくなります。
発生部位でいうと、「声門上に出来た喉頭癌」の初期症状は喉の異物感があったり、食事をしているときに刺激物を飲み込んだりすると痛みを発したりします。
「声門下の出来た喉頭癌」の場合は「声門上の出来た喉頭癌」とは異なり、進行するまで症状がでない事が多く、進行するとやはり嗄声や呼吸苦が出てきます。
このように「喉頭癌」といってもその部位によって症状の現れ方に違いがあるため、個人によって判断がつけずらい事もあります。
喉にこれらの違和感を感じた場合、むやみに個人での判断は避け、病院での診察を受けましょう。

喉頭癌の治療方・その手術

喉頭癌の治療は放射線、手術が中心となります。
放射線や手術と組み合わせて使われたり、手術不可能な場合や放射線治療後の再発時では、こういった手術と組み合わせによる治療となります。
また、施設によってはレーザー手術を早期がんの中心の治療としている所もありまが、一般な早期癌での治療では放射線を第一選択にその効果と経過を診断した後に手術を組み合わせていきます。
その際、声を残せるかどうかの判断が重要になってきます。
しかし、実際の治療法の判断基準は、がん自体の進行度や部位だけでなく患者さんの年齢、全身状態、職業、社会的条件なども考慮にいれた上で最終的に選択されていきます。

喉頭癌のステージ

喉頭癌では進行状況をステージ0・ステージ1・ステージ2・ステージ3・ステージ4-A期・ステージ4-B期・ステージ4-C期に分類します。

ステージ0

癌原発巣が上皮内にとどまっている段階です。

ステージ1

声帯に限局している状態
癌原発巣が局所に限局し、声帯運動が正常で、リンパ節転移を認めない段階です。

ステージ2

声門上部または声門下部に広がっている
声帯運動が正常あるいは制限された状態で、リンパ節転移を認めない段階です。

ステージ3

声帯の可動性が失われている 喉頭に限局する
癌原発巣が喉頭外には伸展しない状態で、原発巣と同側で3cm以下の単発リンパ節転移を認める段階です。

ステージ4-A期

喉頭の外にまで広がっている
癌原発巣の状態とは関係なく、原発巣と同側で3cm~6cmのリンパ節転移を認める、あるいは両側か対側に6cm以下のリンパ節転移を認める段階です。

ステージ4-B期

癌原発巣の状態とは関係なく、6cmより大きなリンパ節転移を認める段階です。

ステージ4-C期

癌が肺や肝臓などに転移している段階です。

喉頭癌の生存率は高く、 喉頭癌全体の5年生存率はおよそ80%前後であり治療成績においても高い数字が出ています。
ですが発生部位によっても変わるのですが、「発声機能を保存できる確率」は必ずしも高くなく、喉頭全摘となる例が多いのが実際です。
医師も発声機能を残した治療を選択する見極めを重視しますが、何より進行した癌に対して生存率を上げる治療法を選択していきます。

喉頭癌のまとめ 検査・診断・受診・早期発見に至るまで

喉頭癌の検査・診断・受診・早期発見に至る診察工程を一例挙げると以下の例が考えられます。

「耳鼻咽喉科」「頭頸科」で診察を受けると、まず視診により判断され、喉頭鏡という小さな鏡を喉に入れて発声しながら喉頭を観察します。
細いファイバースコープを鼻から挿入して、腫瘍の範囲をさらに詳しく観察します。
喉頭癌が疑われた際は、小さく腫瘍の一部を切除して組織診断をします。
とはいえ、早期発見に至るには、個人の曖昧な自己判断はさけ、定期的な診断などを怠らない事が最も重要な事といえます。
生活や仕事上不規則な生活を避けれぬ場合は、頻繁ではないですが、人間ドックなどにいってみることも予防の一環であるのではないでしょうか。