カワサキZZR1100の最高速度・エンジン出力・スペックを見解し、ロングセラーモデルとなった理由について掘り下げ説明を付け加え、カワサキZZR1100というバイクを解り易く記載しました。

カワサキZZR1100とは

カワサキ(崎重工業)は日本のバイクメーカーであり、硬派でスパルタンな各バイクはロードレーサーのみならず様々なライダーに支持され続けています。
そのカワサキのZZR1100は、カワサキのフラッグシップとして最高速度とスペックとエンジン出力を誇り、ロングセラーモデルとなった高性能な車両です。
カワサキ・ZZR1100は、川崎重工業が1989年の東京モーターショーで発 表し、1990年から市販されたZZRシリーズの大型自動二輪車であり、その後の人気とは裏腹に、地味な外観で当初はあまり注目を集めることはなかったが
輪雑誌などの各種性能テストで量産車種であるにも拘らず、最高速度は290km/h前後に達するなど類まれな高性能を発揮したことからその人気は上昇し、その後ロングセラーモデルとして長きに渡って生産・販売される事になり、1990年以降、1996年にホンダからCBR1100XXが発売されるまで世界最速の市販車の座を維持し続けました。

カワサキZZR1100のスペック(D型参照)

●全長/全幅/全高(mm) 2165 /730 /1205 ●シート高/最低地上高(mm) 780/- ●乾燥重量/総重量(kg) 233.0 /- ●総排気量(cm3) 1100.0 ●最高出力 -kW[147.0PS]/10500rpm ●最大トルク -N・m[11.2kg・m]/8500rpm ●エンジン種類 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列 ●ボア(mm) 76.0 ●ストローク(mm) 58.0 ●燃料供給方式 キャブレター ●始動方式 セルフ式 ●燃料タンク容量(L) 24.0 ●クラッチ形式 湿式多板 ●変速機形式 常時噛合式6段リターン ●タイヤサイズ(前) 120/70ZR17 ●タイヤサイズ(後) 180/55ZR17 ●キャスター角 true ●ブレーキ形式(前) デュアルディスク320mm(外径)●ブレーキ形式(後) シングルディスク240mm(外径) ●サスペンション形式(前) テレスコピック ●サスペンション形式(後) スイングアーム

カワサキZZR1100の動画

カワサキZZR1100C型の動画

カワサキZZR1100D型の動画

カワサキZZR1100の最高速度・出力

カワサキ・ZZR1100が最高速度を出せた理由としては、極めて空気抵抗が少ないカウリングを採用した事と、同クラスの市販車としては初めてラム圧加給機構を採用したことがあげられ、このラム圧加給とは、車体の進行方向に向けて空気吸入口を設け、速度の上昇に伴う走行風によりエアボックス内を加圧することによって、自然吸気でありながらターボなどの過給器と類似する出力を出せるという機構であり、ZZR1100のカタログデータによると最高速付近では、約5%~10%ほど実出力を高めることに成功しています。

カワサキZZR1100エンジンレイアウトと性能・C型からD型へ

初期モデルのC型は1990年から1993年まで生産され、1993年からモデルチェンジしたD型に移行し、D型は2003年で生産を終了するが、その理由と しては1996年にホンダからCBR1100XXが発売され、1999年にはスズキが開発した海外輸出用の大型自動二輪車で、最高速度300km/hを超える性能を純正状態で可能にした、スズキ・GSX1300Rハヤブサが発売されるなど各社が高性能モデルを開発・販売しており、水冷第一世代である、GPZ900R系の古いエンジンレイアウトを用いているZZR1100は都合上、大きく重いクランクケース周りなどに技術的制約が多く、その後の飛躍的な性能向上は望めないという難点も抱えていたこともあり、次世代モデルへの移行を余技なくされたためでした。

カワサキZZR1100のC型
概観の大きな違いとしてはヘッドライト下の「ラムエアダクト」がひとつ(シングル)のみ
カワサキZZR1100のD型
概観の大きな違いとしてはヘッドライト下の「ラムエアダクト」が ふたつ(ダブル)になっている

ロングセラーモデルとなったカワサキZZR1100

ZZR1100がロングセラーモデルとして長きに渡って生産・販売された理由としては、当初は最高速度ばかりのバイクと思われていましたが、大型バイクとしての重さを感 じさせない軽快なハンドリングに加え、穏やかな低回転域のエンジン特性などにより車格を感じさせない扱いやすさも評価され、ツーリングにも使えるマルチなバイクとしての評価が高かった点があげられます。結果的には、1990年発売された、C1型は1992年に日本国内(明石工場)製造されたでのC3型までで、フルモデルチェンジしたD1型に移行し、その後D9型そしてG1型で生産終了となります。ちなみに、D1型はデザインや車体などを全面的に変更し、アウトプットシャフトが長くなり、ドライブスプロケットがGPz900Rと同じ、オフセット0のものになったうえ、C型で頻発したトランスミッショントラブルの対策としてドッグの形状やギヤ比などをさらに変更し、ラム圧機構に大幅な変更が加えられ、吸気口が二つになっ た他、エアボックスの容量拡大とエアフィルタの面積拡大をおこない、燃料タンクの容量拡大(21L→24L)、燃料計の追加と変更され、結果乾燥重量はやや増加(233kg)してしまい、快適性を重視してC/D値(前面投影面積)が増加したことと相まって最高速度がやや低下したと言われました。しかし基本性能自体はC型とほぼ変わっていません。

カワサキZZR1100の中古車市場と価格相場

カワサキZZR1100の中古車市場と価格相場としては、20万弱から60万強といったところです。
もちろん「車体の程度」で価格相場は大きく変わりますが、C型が約3年間生産・販売されたのに対してD型は約10年間生産・販売されているため中古車としてよく見かけるのは圧倒的にDとなっています。
また、アフターパーツやカスタマイズパーツが非常に多く販売されているため、フルノーマルの車体かどうかで大きく価格は変わります。(2020年3月13日調べ)

カワサキZZR1100のまとめ

かつて10年以上にわたって「カワサキのフラッグシップモデル」として「最速」の称号を得ていたカワサキZZR1100ですが、時の流れと他社の強豪モデルの出現や、当時過剰ともなっていた「最速合戦」により、生産ラインから外れる事となった名車でもあります。

ただし当時「メーター刻みで300キロ出るバイク」としての信頼は高く、現在でも多くのユーザーに愛されているバイクであることは間違いありません。